現場で専門職が知識自慢とならない為に

何かの分野に精通した専門職出身の人は、知識や経験も豊富なことが珍しくありません。
しかし注意したいのは、そんな知識や経験が単なる自慢になってしまったり、現場での期待感を一方的に否定してしまうことです。
つまり豊富な知識を持ちながら、それが効果的に機能しないケースです。
もの知りだからと言って、それでは実行力があることにはなりません。
特に現場では実行力が求められるので、過度な専門職意識が周囲との調和に欠けてしまう結果を招いてしまいます。
実際の現場では、いつも十分な議論が出来るワケではありません。
時に瞬時に判断することも必要です。
たとえ決断が難しい時でも前に進むしかないのです。
そんな時にも専門職のアドバイスがとても重要で、失敗を未然に回避したり、より精度の高い結果に繋がることがあります。
重要なことは、インプット型からアウトプット型への意識変化です。
インプット型では、必要なものだけが残るので省けるものが多くあります。
つまり、経験則から失敗を回避して、平凡でリスクの少ない方法を望みやすいのです。
一方でアウトプット型では、いろんな外部の情報が結びついて可能性が広がります。
つまり自分の世界から抜け出すことを恐れると、新しいことに挑戦する勇気もなくなります。
よくあるのがその専門的な経験を見込まれてプロジェクトに加わったはずなのに、否定的な意見を繰り返して扱いにくいだけの存在になることです。
意識を変えることは自分次第なので、結論を急がずにじっくりと構えることが大切です。